ザ・ペニンシュラ東京
− デラックスパークビュー・キング 宿泊記 (2007年10月宿泊) −
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EVA-CHIN : 「この辺だったような・・・」 東京ミッドタウンに続いて話題となっている街・有楽町。JR有楽町駅前には有楽町マルイが入るイトシアや若い女性に人気のプランタン銀座など、リニューアルや新規オープンする店が急激に増えていますが、EVA-CHINが注目すべきは2007年9月にオープンした「ザ・ペニンシュラ東京」であります。JR有楽町駅から日比谷公園方向へ数分歩いた所にあり、ショッピングがとても便利な立地にある「ザ・ペニンシュラ東京」は、世界で8番目のペニンシュラホテルとしてオープンしたラグジュアリーホテルです。皇居外苑と日比谷公園の向かいに位置し、晴海通りと日比谷通りが交差する日比谷交差点の目の前にあり、近年オープンする高級ホテルは高層ビルの中の一角が多かったのですが、「ザ・ペニンシュラ東京」は建物全体がホテルとなっています。客室数もスイート47室を含む314室があり「和」のテイストが随所に感じられる寛ぎの空間となっているそうですが、交差点からホテル周辺の様子を眺めるとホテルの周囲はビルに囲まれていて、低層階の景色は見た目にも厳しそうな雰囲気が感じ取れます。しかし日本初進出となる「ペニンシュラ」を体験できる貴重なステイとなるので、EVA-CHINはワクワクしながら「ザ・ペニンシュラ東京」のメインエントランスへと向かったのでありました。 「ザ・ペニンシュラ東京」のエントランスは、日比谷交差点側にロータリーを持ったメインエントランスの他に、反対側の有楽町電気ビル側とホテルとしては珍しく地下鉄の地下連絡通路側の3つのエントランスがあります。メインエントランスは回転扉でドアマンが出入りするゲストのアテンドを常に行っておりますが、同時にロータリーではEVA-CHINには無縁な高級車が頻繁に行き来しています。ちなみにバレーサービスの駐車場料金は1泊3000円。更に「ザ・ペニンシュラ東京」では、ペニンシュラホテルで有名なリムジンサービスを行っており、料金は成田空港までロールスロイスで片道7万円、BMWで片道6万円するそうであります。 EVA-CHINはメインエントランスの様子を写真に収めた後、「ザ・ペニンシュラ東京」のメインエントランスに向かいました。ドアマンが丁寧に回転扉のアテンドをしてくれエントランスを抜けると、直ぐ目の前にオールダイニング「ザ・ロビー」が左右から挟んだ形でロビー空間が広がっています。中2階のテラスからは生演奏が行われると聞いたことがあるのですが、EVA-CHINが訪れた際には特に生演奏をしている様子はありませんでした。しかし東京と世界の出会いの場とする「ザ・ロビー」は重厚感もありながら奥には和を感じさせるオブジェや格子もあり、オールダイニング「ザ・ロビー」の席もほぼ埋まっていて「ペニンシュラ東京」の人気が伺えます。ここのスペースの大半はオールダイニング「ザ・ロビー」に使われている様子で、何気に座れるソファスペースはほとんど無い様に見え、またエントランスの位置からはフロントが分かり難くい位置にある為、取り合えずEVA-CHINと嫁さんは奥へと進んでみることにしました。 大きなオブジェの前で通路が二手に分かれていましたが、ここまで来ればフロントの所在も分かります。メインエントランスから向かって左側がフロントや客室へと繋がり、右側がショップやレストランに通じる方向だと分かったので、EVA-CHINと嫁さんは左側のフロントへと向かいました。カウンターではゲスト1名がチェックインの手続きを行っている様子でしたが、フロントの近くに立つと空いているカウンターから直ぐに声がかかり、宿泊の旨と名前を告げると早速チェックイン手続きとなりました。オープンして1ヶ月ちょっとが過ぎた時期ですが、思いの外にチェックインをするゲストが少ない感じを受けます。 フロントは宿泊情報を検索しEVA-CHINの情報を確認すると、EVA-CHINにレジカードを差出します。EVA-CHINは言われた通り住所と郵便番号、そして所定の場所にサインを行ってレジカードをフロントへ戻しました。そして今回の宿泊料金を確認すると支払方法を聞かれたので、胸ポケットから直ぐに取り出せるクレジットカードを手渡し、カードの番号を控えれば直ぐにチェックインの手続きが完了します。この工程の中で不思議に思ったのが客室用のキー登録で、見た目はシンプルなシリンダーキーに見えるのですが、フロントに設置された機械にキーを差し込み、何か登録をしている様子でした。見た目はシンプルですが、セキュリティはかなり高そうな雰囲気がします。 フロント : 「お預かりしたお荷物はありませんか?」 EVA-CHIN : 「ありません。」 フロント : 「では、お部屋にご案内致します。」 フロントでチェックイン手続きを行ってくれた女性がカウンターから出てきて、そのままお部屋への案内となったのであります。 「ザ・ペニンシュラ東京」の客室はホテルの8階から23階に配置されており、客室用のエレベーターホールはフロントの直ぐ横にあります。客室へ行き来する為には必ずフロントの前を通らなければならず、フロントのスペースも割りと狭い上、22時から翌日の9時まではエレベーターにセキュリティが掛かって客室のキーが必要となるので、やはりセキュリティはかなり高いです。 担当者 : 「お部屋は19階になります。」 (先程のフロントの方です。以後「担当者」) 今回予約したお部屋は「デラックスパークビュー・キング」です。このカテゴリは14階以上の「デラックスルーム」タイプがアサインされるお部屋で、窓から皇居か日比谷公園の緑が見えるので「パークビュー」のカテゴリになります。逆を言えば13階以下の場合、周囲のビルに景色がブロックされて景色は良くないのかも知れませんね。対面にビルがあってもシティビューの表現になるのかも知れませんが、あまり対面のビルの様子を眺めたくは無いですよね。この近辺では「フォーシーズンズホテル丸の内東京」が同じ様に対面のビルを望むお部屋が多いホテルですが、最高級ホテルでは「ザ・リッツカールトン東京」や「マンダリンオリエンタル東京」の様な四方の景色が良いホテルと大きく二分される感じですね。 担当者 : 「スパが6階にございまして、宿泊のお客様はプールとジムが無料でご利用いただけます。」 今回もEVA-CHINはプールへ行く気ですよ。ただ行く時間をいつもとは変えて、翌朝に利用したいと思っています。 EVA-CHIN : 「プールは何時からですか?」 担当者 : 「朝は6時から、夜は22時までで受付は21時までとなっております。」 朝6時に起きられるかな?と思っているとエレベーターは19階に到着しました。客室用のエレベーターは建物の内側にありますが、不思議なことに19階のエレベータホールには窓があり、しかも昼間なのに窓の先が暗いのです。窓を覗いてみるとやはり建物の内側で吹き抜けになっている様ですが、網の様な不思議なオブジェが下の階から上の階に向かって伸びておりました。 |
不思議なオブジェ 19階のエレベーターホールから見た不思議なオブジェ。吹き抜けになっているようで、下の階から上の階に伸びておりました。網の様に見えるこのオブジェは一体何を表現しているのでしょうか。 |
客室はエレベーターホールの直ぐ近くにあり、お部屋の前に到着すると早速鍵を開けてもらい中へ入ります。客室に入ると雑誌などの写真で見ていたベッドルームの光景が直ぐ目に入りました。ベッドルームは窓2枚分の横長タイプで、ベッドとソファのレイアウトがかなり独特となっています。客室も和を感じられる要素が随所に使われており、何処と無く落ち着きを感じます。 担当者 : 「お荷物はドレッサールームで宜しいですか?」 渡していた荷物をドレッサールームの荷物台に乗せてもらいます。ドレッサールームだけでも結構広いスペースが取られており、多くの荷物や衣服が置けるような感じですね。 担当者 : 「上着はお掛けしなくても宜しいですか?」 実はバックに嫁さんの上着をたたんで入れて置いたのですが、それが目に入った様です。 嫁さん : 「そのままで大丈夫です。」 荷物を置くと担当者はベッドルームにやってきました。 担当者 : 「皇居をご覧頂けるお部屋でございます。」 皇居は確かに見えるのですが窓の正面に皇居が広がる訳ではなく、向かって左側に皇居が見える感じです。ちなみに窓の正面は21階建てのビルがあり、間近では無い点が景色で救われた感じですね。更に向かって右側の景色は有楽町・東京方面で、ビルの切れ間から東京駅の赤レンガや東京国際フォーラムの一部が見えます。それにしても流石は東京。19階の高さでは、景色はあまりクリアには見えないのですね。 担当者 : 「お部屋の温度はいかがでございますか?」 EVA-CHIN : 「大丈夫です。」 担当者 : 「お部屋の説明はいかがでしょうか?」 EVA-CHINは部屋の説明をお願いすると、担当者はナイトテーブル上のコントロールパネルの説明から入りました。それにしてもこのコントロールパネルは、今まで見たことが無い位のボタンが並んでいます。時計やライト、カーテンの開閉ボタンは分かりますが、エアコン、テレビ、オーディオの操作ボタンもあり、更にはプライバシーボタンも集約されています。 担当者 : 「プライバシーのROOMボタンを押すと、お部屋の係はお伺い致しません。」 これは何となく分かりますね。 担当者 : 「PHONEのボタンを押すと、TELが通じません。」 EVA-CHINは初めて見る機能ですね。電話までプライバシーがあるとは驚きでした。そして次に案内をされたのはライティングデスクにある電話機です。客室にはあらゆる所に電話機があるのですが、ライティングデスクの上にあるのは携帯電話でした。話を聞くとホテル館内では発信と着信が可能で、部屋に掛かってきたTELと連動しているそうです。ただしホテルの外に出てしまうと発信専用の携帯電話となってしまいます。次にライティングデスクの横にある引き出しを開けるとファックスが出てきたのですが、普段は引出しの中に隠されているので、スタッフからなどのファックスメッセージがあると、ライティングデスク横にある「FAX WAITING」が点灯するとの事でした。 担当者 : 「通常ですと新聞を配達しているのですが、明日は新聞休刊日ですのでご了承下さい。」 そう言えば、家を出る際に新聞を見たら翌日休刊日の情報が入っていましたね。EVA-CHINはお部屋のキーを受け取ると、チェックインからお部屋の案内までして頂いた担当者の方は下がったのであります。 嫁さんと二人きりになったEVA-CHINは、早速一緒にお部屋の設備を色々と眺めてみました。第一印象は確かに「和」を感じる客室なのですが、全てのボタンが英語表示で日本語が全くありません。電話機の数も多く、何処にいてもスタッフと連絡が取れる様ですが、小さい子供が居たらあちらこちらのボタンを押されて大変そうだなぁと思うほど、色々な所にあらゆるスイッチがある感じです。また、コンセントは日本用と海外用の200Vタイプの両方が並んで設置してあり、色々と考えられて造られている感じがしました。 EVA-CHIN : 「おや!?」 テレビ横の扉を開けるとコーヒーメーカーが置いてあるのに気付きました。かなり万能な機械のようで普通のコーヒー以外にもエスプレッソも出来るようです。更にお湯のボタンもあるので、お茶を注ぐときにも利用できそうです。引き出しにはこのコーヒーメーカーで使用するカートリッジ式のコーヒーが置かれており、ちょっとした楽しみが出来た気分ですね。 |
ベッドルーム 今回宿泊したのは19階にある「デラックスパークビュールーム・キング」のお部屋です。大きな窓2枚を持つお部屋で広さは54平米あり、皇居と東京駅周辺のビルを眺められました。「ペニンシュラ東京」のベッドルームのレイアウトは写真様にソファの背がベッドに向けられており、窓際にはテーブルセットが置かれています。この様なレイアウトはスペースがはっきりと区切られている感じがして、とても良いですね。 |
ベッド 左側はターンダウンサービス前、右側はターンダウンサービス後のベッドです。電球色がとても強いお部屋で、夜の撮影ではデジカメのホワイトバランスを設定しても黄色っぽさが出てしまい正確な色が出せません。確認はしていませんが恐らくベッドはシモンズ社製でリネンはフレッテ製を使った最高級品です。特筆すべきは羽毛の肌触り感ですごくツルツルとしており、枕も羽毛もボリュームがあって寝心地は今までのホテルの中でもEVA-CHINは最高です。 |
リネンの色 前述した通り電球色が強くて夜は正確な色が出せませんが、翌朝に撮影してみるとリネンの色は白ではなく写真の様な色合いです。何色と表現してよいのか分かりませんが、何ともやさしい色ですね。 |
ナイトテーブル ナイトテーブルはシンプルな作りですが、コントロールパネルは多彩な機能を持っています。大きく分けると、プライバシー、時計、エアコン、エンターテイメント、カーテン&ライトの操作が可能で、特殊な操作ボタンとしてはプライバシーの「PHONE」、「ROOM」とバレーサービスの「VALET」のボタン、エンターテイメントの部分ではテレビ、オーディオのボタンがあって正にこのパネルで全てをコントロールできます。片側のナイトテーブルだけではなく両側のナイトテーブルに、電話とコントロールパネルを供えており、カーテンのボタンは「開く」と「閉まる」の2つだけですがレースと遮光カーテンが連動していて、「開く」を押すと遮光カーテンが完全に開いた後にレースが動き、反対に「閉まる」の場合は、レースが完全に閉まった後に遮光カーテンが動きます。 |
ソファ ベッドに背を向けたレイアウトである2人掛けのソファは、大きめのソファテーブルや正面にテレビもあってとても使い心地の良いソファです。ソファテーブルには花が飾られ、お茶を飲みながら寛いでいると心が和みますね。 |
テーブルセット ソファ横の窓際にはテーブルセットが置かれ、テーブルの上にはウェルカムフルーツも置かれていました。ルームサービスではこのテーブルで食事を頂くと高さも丁度良く、景色を眺めながら食事を頂けます。EVA-CHINが宿泊した19階の北側では皇居と丸の内を眺める景色でしたが、低層階に宿泊すると正面にビルがあるかもしれません。右に座るか左に座るかによって、景色が大きく変わりますね。 |
ライティングデスク 部屋の片隅にライティングデスクが配置されています。程よいデスクスペースでコンセントを設けている他、下の様なパネルも設置されています。尚、引出しにはLANケーブルが入っておりました。 |
ライティングデスクのパネル 左側は外気温と風向きを表示しており、単位は「F」、「C」どちらも可能です。右側はインターネットラジオに繋がるみたいですね。客室には所々に操作スイッチやパネルがあります。 |
テレビ テレビはパイオニア製の42型プラズマテレビで、チャンネル数は地上、BS、CSを含めて33チャンネルあります。尚、前述をした通り、通常のテレビリモコンの他にナイトテーブル上のコントロールパネルからもチャンネルの操作が可能です。右側の写真はテレビ台にあった各メモリーカードの挿入口で、他にもビデオの外部入力が可能になっています。またテレビ台では格子状の扉でテレビで隠すことも可能です。 |
DVD / CD プレイヤー DVD/CDプライヤーもパイオニア製です。 |
ミニバー ミニバーの冷蔵庫には豊富な飲み物が入っており、EVA-CHINが基準としている缶ビール350mlは900円です。国産はキリンブラウンマイスター、サントリープレミアムモルツのプレミアムビールが入っており、海外ビールではハイネケンがありました。ちなみにミニバーでの最高値は5500円のシャンパン・ハーフサイズです。無料のお茶セットはペニンシュラティ、ジャスミンティ、煎茶、ほうじ茶がある他、下記のコーヒーメーカーによりコーヒーを楽しめます。 |
コーヒー・紅茶メーカー (ラバッツァ) テレビのお隣の扉を開けると、コーヒーメーカーが入っています。コーヒーはカートリッジ式で3種類(CREMA&AROMA、AROMA POINT、100%ARABICA)が用意されており、カートリッジをコーヒーメーカーにセットするだけの気軽さです。レギュラーコーヒーとエスプレッソ、熱湯を出すことが出来ます。 |
FAX 客室にはFAXも用意されています。通常は引出しの中に収まっているのですが、受信をするとライティングデスク上等にある「FAX WAITING」が点灯する様になっています。 |
携帯電話 客室には固定、携帯、ハンズフリーを含めて6台の電話が設置されています。携帯電話はホテル館内であれば発信と着信が可能との事ですが、ホテルの外に出ると発信だけが可能との事です。 |
キー 客室キーはカードキーではなく、ご覧の通りのキーですが、チェックイン時に機械で何か読み込ませるような作業しているので、結構特殊なキーなのかも知れません。22時から翌9時までにエレベーターで1階を利用する際は、エレベーター操作にこのキーが必要です。 |
スリッパ スリッパはペニンシュラ東京のロゴ付でした。 |
ウェルカムフルーツ 初めての宿泊でしたが、ウェルカムフルーツのキウイがお部屋にセットされていました。 |
浴衣 ペニンシュラ東京ではナイトシャツではなく浴衣です。デザインが異なる2種類が置かれています。 |
客室内の扉 お部屋の随所には「木」を意識したデザインがされており、客室内にある扉もごらんの通りです。 |
景色 今回の宿泊は19階にある北側のお部屋で皇居と丸の内のビルを望む事が出来ましたが、真正面は21階建のビルがあったので、窓際から左側や右側を向いて景色を楽しむ感じでした。また、低層階のお部屋では間近にあるビルと対面しそうな雰囲気でもあり、少しでも景色を気になさる方は、高層階アサインをされる様な予約の取り方が必要かも知れませんね。写真をクリックすると、1024 X 768の壁紙サイズになります。 |
憧れのホテルにあなたもステイしてみませんか。