ホテルヨーロッパ
− ラグジュアリーダブル宿泊記 (2002年7月宿泊) −
EVA-CHINにもっとも似合わないもの、それはテーマパーク。身近にあるディズニーランドでさえ、10年以上は行ってないのであります。混雑と騒がしい事が不得手なEVA-CHIN。いくらテーマパークが非現実的な世界を楽しめる所だとしても、今までは正直言って避けておりました。しかし今回あるホテルに泊まってみたいという願望から、テーマパークに足を運ぶことを決心したのであります。場所は長崎県にあるテーマパーク・「ハウステンボス」。このハウステンボスの園内に、EVA-CHIN好みの「高級」にランクされるホテルがあるのです。そのホテル名は、「ホテル ヨーロッパ」なのであります。 さてさて、ハウステンボスへ行くとしてもやっぱり一人旅となっているEVA-CHIN。写真やテレビでしか見たことがないハウステンボスを実際に見ることが出来ると思うと、やっぱりワクワクするものであります。ハウステンボスには鉄道やバスの他に船というアクセス方法がありますが、今回EVA-CHINが選択したのは鉄道。長崎観光の後、快速シーサイドライナーでハウステンボスへ向かうのでありました。 ハウステンボスの最寄り駅は、やっぱり「ハウステンボス駅」でした。特急「ハウステンボス」や「シーボルト」が始発・終着とする駅なのでEVA-CHINは大きな駅をイメージしておりましたが、実際に降りてみると1面2線の小さな駅なのでありました。前には川、後ろには主要道路というロケーションが、駅を広げたくても広げられないという状態でもあるようです。しかしそれ以上に驚いたのは、ハウステンボス駅で下車した人の数でした。有名なハウステンボスの最寄り駅としては、人が少なすぎるです。 改札口を通りハウステンボスに向かう橋の上に立ったEVA-CHIN。この連絡橋にはハウステンボスへ向かう人達の姿が見えません。それどころか、ハウステンボスから帰ってくる人達の姿も見えないのです。時間は16時45分。一体全体どうなっているのでしょうか。確かに首都圏と違って車社会が定着してるのは分かりますが、先行きが不安になってくるのでありました。 写真でよく見るヨーロッパの美術館の様な造りの「ジェイアール全日空ホテル」の前を通り、ハウステンボスの入場ゲートに向かいます。数多くのブースが有る中で開いているは2つだけでしたが、チケットを購入しようとするお客様は誰もおりません。しかしEVA-CHINも直ぐにはチケットを購入せず、しばらくは入場エリア付近をウロチョロします。実はちょっとした考えをもっていたのであります。何故17時近くの時間になってハウステンボスに来たのか・・それは、あるチケットを狙っていたのであります。ハウステンボスのチケットは、通常「入場チケット」で3200円かかります。しかし17時を過ぎると2000円の「ムーンライト入場チケット」が販売されるのです。その差額はなんと1200円。EVA-CHINはその差額に目を付け、17時以降の入場を狙っていたのです。17時まで残り10分。EVA-CHINはゲート付近を散策しながら時間を待つのでありました。 17時になりました。早速EVA-CHINはチケット売場に向かい、購入を試みます。 EVA-CHIN : 「ムーンライトチケット、大人1枚」 EVA-CHINは2000円を差し出し購入しようとしましたが、思わぬ言葉が返ってきます。 売場 : 「本日、日帰りですが?」 EVA-CHIN : 「いいえ、園内のホテルで宿泊するのですが・・・・、 あっ!」 お気づきでしょうか。園内のホテルに泊まると言うことは、無条件で明日も園内に居るのです。と言うことは、「ムーンライトチケット」を購入する事は出来ず、17時を過ぎていようとも3200円の入場チケットを買わなければならないのです。何のためにホテルのチェックインを遅らせて17時にハウステンボスに来たのか・・・・、全く意味の無いモノになってしまいました。 売場 : 「ホテルはどちらでしょうか?」 EVA-CHIN : 「ホテル ヨーロッパです。」 売場 : 「ホテルまではどのような方法で行かれますか?」 EVA-CHIN : 「どんな方法があるのですか?」 売場 : 「バスですと・・・・20分後に出ますが・・・。」 EVA-CHIN : (20分?、随分待たされるなぁ) 売場 : 「でも、ホテル ヨーロッパでしたら専用クルーザーが5分後あります。いかがされますか?」 普通の方でしたら有名な専用クルーザーで優雅なクルージングを楽しみながらホテルへ向かい、そのままチェックインを選択されることでしょう。しかしEVA-CHINは思いがけない行動にでるのです。 EVA-CHIN : 「歩くと・・どの位の時間が掛かりますか?」 お馬鹿ですよね。専用クルーザーが間もなく出るというのに。 売場 : 「15分位かかりますが・・・」 EVA-CHIN : 「では、歩いていきます。」 今でも何故「歩き」を選択したのか、不思議で仕方がありません。(T.T) ハウステンボスのゲートを通ると、早速ホテルへ向かう船着き場を見ることができました。そこにはホテルヨーロッパに向かうクルーザーが停泊していましたが、EVA-CHINはハウステンボスのヨーロピアンな街並みに溶け込んで行くのでありました。 |
ホテルに到着 ! EVA-CHINの真下を通る船には、観光用のカナルクルーザーとホテルヨーロッパ専用クルーザーなどがありました。ホテル専用クルーザーは写真中央の右よりにある白い建物の下に吸い込まれてホテルの内海に入ります。運河は基本的に一方通行になっているようです。 |
歩くこと約10分。珍しく迷うことなく「ホテルヨーロッパ」に到着です。ホテルの目の前は花火会場でもあるオレンジ広場、そして水上スキーショーの会場でもある運河の側に建っており、立地条件はさすがに良さそうです。運河からホテルを眺めていると、1隻のクルーザーがホテルの方向に吸い込まれていきました。この船こそ、先ほど停泊していたホテルヨーロッパ専用のクルーザーでしたが、船には誰も乗っていない様子。もしこのクルーザーでホテルへ向かうことにしていたら、船を独り占めすることができたなー。 さて、ホテルのエントランスに向かいましょう。ホテルヨーロッパのエントランスは、実に高級感が漂っています。立派なロータリーも持っていますが一般車は場内に乗り入れることは出来ない為、車が無くてとてもすっきりしています。時々ホテルの送迎バスや園内のクラシカルなタクシーが入る程度ですがドアマンは一人か二人常駐しており、白を基調とした格好いいデザインでした。また、女性も男性も同じ制服のようです。 ホテルに入って初めに目が付いたのは、大きなガラスの先に見える内海。ここにはホテル専用の船着き場「ポンツーン」が中央にあり、先ほどの専用クルーザーが停泊しています。しかし今回のEVA-CHINは徒歩で到着なので、通常通りフロントに向かうことにしました。フロントはエントランスの直ぐ左手にあり、EVA-CHIN以外のお客様の姿はありません。 EVA-CHIN : 「EVA-CHINと申しますが・・・ 」 フロントはテケテケと入力しながら、確認をします。 フロント : 「EVA-CHIN様、本日より御一泊、エグゼクティブツインで承っております。」 ほほう、お部屋はエグゼクティブですか。予約は旅行代理店経由なので、今になって初めて知りましたが・・。(笑) フロント : 「こちらに、お名前、ご住所、お電話番号をお願いいたします。」 EVA-CHINは差し出されたレジストレーションカードに必要事項を記入します。 フロント : 「こちらが明日のご朝食券です。デ・アドミラルでアメリカン・ブレックファーストになります。」 アメリカン・ブレックファースト?ビッフェ式では無いのかな? フロント : 「それでは、お部屋にご案内いたします。」 と、順調にベルへとバトンタッチされるのでありました。 ベルは白いスーツを着た清潔感ある男性の方でした。ベルにEVA-CHINの荷物を預け、指示される方向に歩いていきます。客室に向かうエレベータホールの直ぐ隣には明日の朝食となる「デ・アドミラル」があり、場所をしっかりと再確認します。 ベル : 「本日はお暑いですね。」 EVA-CHIN : 「本当に暑いですよねー」 本当に暑い日でした。でも梅雨時で雨に見舞われるよりはまだマシかな。(笑) エレベータは客室のある3階に着き、ベルに指示される方向に歩きます。それにしても廊下がかなり広く設計されてますねー。ふだん目にするホテルの廊下と比べても二回りは広い感じです。そして廊下を歩き始めて直ぐに客室へと到着しました。 ベル : 「鍵は差し込んでいただいて、ドアノブ方向に回し、そのまま押していただければ開きます。」 ベルはゆっくり・はっきりと話してくれるので、聞き逃すことはありません。 ベルがお部屋のドアを開けてくれると、エグゼクティブツインとのご対面となりました。お部屋は広く、調度品も噂を聞いた通り豪華です。窓の外にはハウステンボスの独特な街並みと運河が広がり、水上スキーショーもお部屋から楽しめそうです。しかしEVA-CHINはある異変に気付いたのであります。 EVA-CHIN : ( この臭いは・・・・・ ) 一瞬にしてソファーにあるテーブルとベッドサイドを見たEVA-CHIN。間違いなく喫煙されている客室でした。またチェックインの際に禁煙ルーム希望の旨を言い忘れ、見事に当たってしまった訳です。しかし今回はお部屋へ案内されたばかりなので、ベルはまだこのお部屋におります。 EVA-CHIN : 「チェックインの際に言い忘れたのですが、同じお部屋のタイプで禁煙ルームはありませんか?」 やっぱり我慢は出来ないので、ルームチェンジをリクエストします。 ベル : 「フロントに戻りまして、すぐにお調べいたします。しばらくこちらのお部屋でお待ち下さいませ。」 ベルはEVA-CHINのリクエストを快く受けてくれた様です。ベルが部屋から出た後、フロントからの連絡を暫く待つことにしました。その間に折角だから、このお部屋の写真でも撮っちゃおうかな。 トントン ドアをノックする音が聞こえました。ベルはたった今お部屋を出たばかりで、いくら何でも早すぎるぞ!?とにかく、お部屋の扉を開けることにします。 メイド ; 「お休みの準備に参りました。」 ターンダウンの様です。しかしルームチェンジが成立すれば、ターンダウンの必要性が無くなるのかも知れません。 EVA-CHIN : 「すいません、実はルームチェンジをリクエストしてまして、部屋が変わるかも知れないのですが・・」 メイド : 「そうなんですか?連絡を受けていないのですが、フロントに言われましたでしょうか?」 そりゃ、そうでしょうね。たった今、ルームチェンジをリクエストしてベルが出ていったんですから。 EVA-CHIN : 「はい。お部屋に案内してくれたベルに伝えております。」 メイド : 「それでは、後でもう一度来た方がよろしいですね。」 EVA-CHIN : 「お願いします」 折角ターンダウンをしてくれても使用しなければ、メイドさんの苦労も水の泡ですものね。 リーーーン 今度は電話が鳴りました。どうやらフロントがコールをくれたようです。 EVA-CHIN : 「もしもし?」 フロント : 「EVA-CHIN様、フロントでございます。禁煙ルームをご希望という事をお聞きしたのですが・・」 EVA-CHIN : (が!?) フロント : 「実はエグゼクティブ以上のお部屋には、禁煙ルームの設定がないのでございます。」 これには驚きました。確かにエグゼクティブのお部屋は少数派ですが、まさか禁煙ルームの設定がないとは・・・ フロント : 「スタンダートやデラックスタイプのお部屋には、禁煙ルームの設定があるのですけれども。」 EVA-CHIN : 「それでは、お部屋のグレードを落とさなければ無理ということでしょうか?」 フロント : 「いいえ、お部屋のグレードを落とすことは絶対に致しません。」 この一言を聞いてEVA-CHINはかなり安心しました。しかし設定がなければどうするのでしょうか? フロント : 「臭いの少ないお部屋をただいま調べております。申し訳有りませんが、もう暫くお待ち下さいませ。」 この心意気には感謝致しますね。もしかしたらベルが総出で、部屋を直接調べに行っているのかも知れません。とにかくもう暫く待つことになりそうです。EVA-CHINはお部屋の窓からハウステンボスの風景を見ながら待つのでありました。 しばらくして・・・ リーーーン EVA-CHIN : 「もしもし?」 フロント :「EVA-CHIN様、大変お待たせ致しました。ラグジュアリータイプのお部屋でご用意が出来そうですが・・」 EVA-CHIN : (また・・・が!?) フロント : 「ベッドがツインタイプではなく、ダブルになってしまいます。それでも宜しいでしょうか?」 これはEVA-CHINにとって嬉しいことです。ツインのシングルユースにしたのは、単に予約上ツインしかできなかったからです。ダブルのシングルユースこそ、EVA-CHINの望むお部屋のタイプなのです。 EVA-CHIN : 「もちろん、大丈夫です。お願いします。」 フロント : 「では準備が完了いたしますまで、もう暫くお部屋でお待ち下さいませ。」 やったー!!嬉しいことにアップグレードしてくれました。エグゼクティブの上を行くラグジュアリータイプ。一体、どんなお部屋なのでしょうか。更にお楽しみが一つ増えたのでした。
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エグゼクティブ ツイン のお部屋 スタンダートとデラックスタイプは数多いですが、エグゼクティブタイプは非常に少数の様です。部屋の広さは54平米と広いですが、シャワーブースはありません。この部屋の様子は下記の「写真集」をクリックしてください。 |
憧れのホテルにあなたもステイしてみませんか。 |