近代的なセントラルタワーズに入居する名古屋マリオットアソシア。駅直結の利便性、設備、客室数、どれをみても名古屋近隣のホテルにとって大きな脅威です。その名古屋マリオットアソシアに対抗できる知名度とサービスを持つホテル、「ヒルトン名古屋」こそが今回宿泊するホテルなのであります。ヒルトン名古屋は、名古屋駅から徒歩約１５分の距離にあるため、名古屋駅からタクシー利用が多そうです。パンフレット等の案内では、名古屋駅から地下鉄で一駅乗った伏見駅が最寄り駅になっており、若干ながら利便性がかける感じ。しかし、EVA-CHIN初のヒルトン！一体どのようなホテルなのか、ウキウキしながら宿泊当日を迎えました。

ヒルトン名古屋の宿泊はホテルが運営するインターネット宿泊パッケージを利用し、「もし空きがあれば」という前提条件で、「エグゼクティブフロア・グレードアップ券（要３０００円）」をＨＰから印刷し持っていきました。名古屋へは東海道本線名古屋駅に降り立ち、夕食を先に名古屋駅近くのレストランで済ませた後、ホテルに向かうことにしました。さてさて、EVA-CHINは決して裕福な育ちはしていないので、タクシーを使うことは初めから考えていません。地下鉄で１駅で有れば十分徒歩圏内なので周辺地図を用意し、駅から歩く事にしたのです。駅前のロータリーから歩き始めたものの、しばらくは周辺のビルに邪魔されてホテルが視野に入らなかったのですが、気付いたらホテルの前にいました。どうやら、ヒルトンの外見が普通のオフィスビルに似ていたため、夜という条件も重なり気付かなかったようです。道を間違えることなく行けたので良かったのですが、もし１本道を間違えていたら迷子になっている所でした。危ない、危ない。ヒルトンへは徒歩よりも、タクシー利用をオススメします。

ホテルのロータリでは、ドアマンがお客の対応で忙しそうでした。出入りもかなりあり、クリスマスシーズンだったので恐らくパーティがあったのかも知れません。ロビーに入ると、クリスマス関係の飾り付けがあったり、何故か広告入りの鉄道模型があったりして、一言で言えば、ゴチャゴチャしているって感じ。サンタの人形は理解できましたが、大きなスペースをとっていた鉄道模型がなぜここに・・！？

早速、チェックインの為にカウンターへ・・・カウンターは見事に混雑してたため適当な所で立っていると、そっとベルが近づき「ご宿泊ですか？」と尋ねてきました。さすがに対応が速いのは、一流ホテルって感じです。カウンターで名前を告げチェックイン手続きを行う時、早速インターネットから取り出した「アップグレードを使用したい」旨を伝えると、「エグゼクティブフロアは満室です」と即答。ホームページにも、「満室の場合はご容赦下さい」と書いてあるので諦めることにしました。しかし、「満室なら仕方がないか・・」と口に漏らした瞬間、即答したはずのフロントがコンピュータや電話で何やら調べ始め、「お煙草はお吸いなりますか？」とか「明日のご出発の時刻は？」とかを尋ねてきました。尋ねてきたと言うことは、希望の光が有るわけです。私は煙草を吸わず、出発も１０時と答えたところ条件をクリアしたようでアップグレード成立。エグゼクティブフロアをゲットできました。

しかーし、この後にフロントが・・「お支払い方法はなんでしょうか？」・・と。うわぁ、やな予感。チェックインの段階で支払方法を聞いてくるとなると、デポジットをしてくる可能性大です。もともと現金でもカードでも良かったので、財布には十数万円入ってましたが、「カード」と答えると提示を要求されました。そして、カードの機械で見事にガッチャンと行い、フォローするように「チェックアウトの際、何だかんだ・・・」と説明してきました。が・・・もし「現金」と言えばいくら請求が来ただろう・・いやいや、デポジットを請求をされたこと自体がショックでした。

そんなに私が怪しいか！？

コートもバックもプラダだし、全身、ブランドで固めたのに・・・

ぷんぷん！

チェックイン手続きも終わり、フロントからベルにバトンタッチ。ベルに案内されてエグゼクティブ・フロアの２６階の客室へ向かいます。エレベータを降りると、すぐエグゼクティブラウンジがありました。エグゼクティブラウンジでは、夜はドリンク類のサービス、朝は朝食を取ることが出来きるそうで、チェックアウト時の精算や切符の手配等を頼むことが出来ます。また、エグゼクティブ・フロアの宿泊者は、プール・ジム・サウナが無料とのことでした。客室に向かう途中でベルと会話をしたのですが、前回は名古屋マリオットアソシアに泊まったことを話すと、「いかがでしたか？」と質問してきました。競合ホテルの評価をゲストから聞き出したい気持ちはよく分かります。

さてさて部屋に案内されて入ってみると、青い絨毯が敷かれ、窓にはカーテンではなくヒルトンらしい障子が目に飛び込んできました。和洋折衷とでも申しましょうか・・・個人的には、正直に言えばあまり好め無い感じです。全体的に高級感を漂わせる室内で、ライティングデスクも重厚な造り、ソファーにもクッションがあってまずまずでした。ベットにはベットカバーがなく、純白なシーツが清潔感を漂わせます。ただ、掛けが薄い・・・と言うか、部屋のエアコンで温度調整はいくらでもなるとは思うものの、もう少し質感が欲しいです。部屋の広さは推定３０平方メートルで、１人で使うには充分な広さです。窓を開けて外の夜景を眺めてみると、部屋の向きは栄の方でしたが、雑居ビルが並ぶ程度で、これといった感動は出ませんでした。逆に名古屋駅方向の部屋に宿泊すれば、ＪＲセントラルタワーズが目立って見え、感動的だったかも知れません。

そして気になる点が一つ、妙に音が漏れてくるんです。「壁が薄いのかな？」と思ったほどです。