ホテル阪急インターナショナル
HOTEL HANKYU INTERNATIONAL
−デラックス・ダブル宿泊記 (2001年1月宿泊)−
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ホテル阪急インターナショナルは大阪・梅田の茶屋町にある高層ホテル。さすが「阪急」と名が付くだけあって、JR大阪駅より阪急梅田駅の方が便利な位置にあります。数ある阪急ホテルズの中でも「旗艦」とも言えるべき存在で、客室数は168室と少ないのが特徴です。リッツカールトン大阪のようにビルの高層部分を客室にする構造になっており、26階から34階にある客室は、どの階に宿泊しても満足のいく眺望ができます。ビルの1階部分は劇場や店舗などが入居し、ホテルの存在が薄く感じられる所はありますが、部屋の設備は、どの部屋を利用しても大阪ではトップクラスでしょう。 今回の宿泊は、ホテルで運営するホームページで予約しました。ホームページでは部屋の間取りまで表示されているので大変分かりやすく、インターネット予約ではお得なプランが沢山あります。HP上で予約すると、電子メールによる確認メールが来るので安心でき、インターネットをかなり活用している様子でした。予約をした部屋は、スタンダートダブルのシングル利用。食事無し、税・サービス料別で20000円也。これでも通常料金と比較するれば半額のお値段なので、かなりお得という所なんでしょうか・・。 さてさて、大阪にはJR入りしJR大阪駅に降り立ちました。事前に建物を写真で確認したので車窓からホテルは確認できていたものの、具体的な位置となるとやっぱり話は別のようです。「右か・・左か・・」。改札から出てやっぱり悩む自分でした。今回は外観を知っているため、取りあえずJR大阪駅を後にします。動物的直感でウロウロ歩き、ホテルを見つけようと思ったのですが、周辺の高いビルに遮られ思った以上にホテルを発見できません。阪急線の高架横を歩いても「???」。車窓から見た時は、JR大阪駅から離れていないはずにも関わらず、予想以上に見付かりませんでした。「あっれぇ〜」と思いながら阪急線の高架をくぐり、ビルの周りをクルクル回り歩いてフッと見上げると、なんと目の前に写真で見た建物が・・。どうやら不必要に歩き回ったらしく、20分以上も探していました。しかし、まだ苦悩が続きます。「入口は一体何処・・?」。建物にはホテル名があるものの、劇場と思われる入口しか見付かりません。結局、「取りあえず入っちゃえー」と判断し建物に入ってみれば、中にホテルの入口が更にありました。分かりにくい・・・と呟きながら入口を入ります。しかし趣はロビーではなく、百貨店という感じ。「???」でしたが、上に通じるエスカレータを見つけて2階に上りました。コンシェルジュのデスクが見えたので「ロビー到着か?」と期待を持ったものの、目に入ったのはレストランでした。しかも、視界にはフロントもロビーにあるようなソファも見えません。名古屋マリオットアソシアのような構造かと思い案内表示を確認するも、フロントはやはり2階。「こうなれば、恥を忍んで聞くしかない」と思い、コンシェルジュのいるデスクに向かおうとしました。ところが、そこに座っていたのはコンシェルジュでも外人の女性。もちろん、日本語は話せるハズだと思いますが、抵抗感が出てしまうのは日本人の特徴でしょうか。結局、フロントやロビーに通じる通路(エレベータホール)を自力で見つけることが出来たのですが、それまでの間は不審者状態だったのに違いありません。フロントへの通路は、まるで路地に入るような感じでした。実は、ホテル阪急インターナショナルのメインエントランスは2階にあります。車寄せのあるホテル専用のロータリーを持ち、進入はスロープを使って2階に上がる方式。なので、徒歩で来る人にはあまり恩恵がありません。車寄せのある2階には、エントランスを並列に2つ設け、一つは宿泊者専用、もう一つは宴会者用と明確に分けられていました。宿泊者用のエントランスに入るとすぐにロビー&フロントへ通じていますが、宴会者用のエントランスは、私が迷っていたホールに繋がっていました。ドアマンは一人で、主に宿泊者専用のポジションで作業しています。 さてさて、やっとのことでフロントへの通路を発見し、エレベータホールを通り越してロビーに向かいます。エレベータホールとロビーの境にベルが立っており迎えてくれましたが、出来れば迷っていたホールのフロント入口部分に立ってもらいたい感じでした。それ位目立ってくれないと、初めてくる人にはかなり難しいと思います。ベルはデザイン重視の奇抜な紫色の制服をまとっているので、かなり目立ちます。エレベータホールを抜けるとすぐにロビーが広がりフロントがありますが、ロビーの作りは豪華そのもの。リッツが薄暗く木の重厚感を基調にしているのに対し、ホテル阪急インターナショナルは、明るく、大理石を基調にしている感じです。どちらも甲乙を付けがたいほど、豪華ですけど。早速フロントでチェックイン。すると、スタンダートダブルで予約をしていましたが、デラックスダブルに無料でアップグレードしてくれました。初めて使うホテルで、いきなりサービスをしてくれるとかなりの好印象。得点高いですね。そんな感じでお部屋にご案内となりました。 |
客室は、ホテルの最下層ながらも26階。部屋に通されて入ってみると、かなり広い部屋です。部屋の広さは推定42平方メートル。一般の客室の広さとしては、大阪のホテルの中でもトップクラスでしょう。その中でも特に目が付いたのはベッドの大きさでした。ダブルはダブルですが、目で見る限り真四角に近い大きさなのです。ホテル阪急インターナショナルでもターンダウンが行われているようですが、チェックインした時には既にベッドカバーが外さた状態でした。ベッドカバーのかかった「昼」のベッドも見てみたかったけど、ちょっと残念。ベッドカバーは綺麗にくるまれて、クローゼットにしまってありました。掛け布団に光沢があり、さわってみれば何とシルク。確かに、HP上でも100%シルクと書いてあったこと思い出しました。さぞや寝心地満点かと思ったものの、よく見てみれば、実際は体とシルクの間にはシーツをかませる形になるので、ほとんど意味無いような・・・。しかも、100%シルクということもあってボリュームが無く、エアコン操作が余儀なくされるかも知れません。枕は思ったより硬めで、EVA-CHIN的にはもっと柔らかかった方が嬉しかったです。ベッドサイドには明かりの操作の他に、カーテンの操作スイッチがありました。カーテンまで電動とは贅沢この上なしですが、カーテンを開け閉めする際、体が無意識にカーテンへ向かっていた自分が悲しかったです。そして、ソファ。丸みがあってボリュームもある、座りやすいソファです。色も絨毯に合わせてあって、とってもお洒落でした。形も独特で他では見られない感じもあり、見ているだけでも楽しいものです。視点をずらせばテレビがあって、その下にはビデオデッキやCDの挿入口までありました。ビデオテープを持ち込めば楽しむことが出来るそうですが、最近、客室にビデオデッキを置くホテルが本当に多くなった感じがします。それらを収めている収納家具や鏡も独特なデザインで、かなり目立っている感じを受けました。それに比べライティングデスクは割とシンプルでしたが、黒い落ち着きのある色と形で、これまたお部屋に似合います。デスクの上には綺麗なランの花もあって、全体的なインテリアを見てもかなりお洒落な感じを受けました。特筆すべき点は、ミニバーのソフトドリンクが無料と言う点。アルコールは有料ですが、ジュース類は全て無料になっています。種類も割と豊富にあるので、ちょっと得した気分になりますよ。有料であるビールは珍しく瓶ビールでした。 そして、もう1点はやっぱり眺望です。部屋は26階で大阪駅方向でした。眼下にはビックターミナル阪急梅田駅があり、阪急・京都線、宝塚線、神戸線の列車が頻繁に行き来してます。阪急梅田駅は3線同時発車としても有名な駅で、眺めているだけでも楽しめます。ただ、線路にカーブがある為か割と電車の音が部屋に響いてきました。もちろん電車ですので、早朝から深夜までこの音は続きます(テレビの音声程度で、かき消されますけど)。 高い所から眺める都市風景は、やっぱり綺麗ですね。 |
ベッドルーム とっても、広いお部屋でした。ここは全室が広い部屋になっており、贅沢な空間を味わえます。チェックインした際、既にターンダウンが終わっており、ベッドカバーは外されていました。 |
ベッド ほぼ正方形に近い、ダブルベットでした。かけ布団はシルクで肌触りは抜群ですが、寝るときは間にシーツをかませる為あまり意味が無く、その上ちょっと薄すぎて、エアコンを操作しないと寒い感じがしました。 |
ナイトテーブル パネルは、ライトの他、遮光カーテンやレースカーテンの操作もここで出来ます。 |
ソファ 何ともお洒落なソファです。座り心地はとっても良く、ゆっくり出来ます。カーペットの色ともマッチしていて、なかなかグット! |
ライティング・デスク 蘭の花がとっても似合う、ライティング・デスクです。形はシンプルでも、機能性は抜群だと思います。 |
テレビ & ビデオ テレビの下にはビデオデッキとCDプレーヤーがあり、自分で用意していれば楽しむことが出来ます。家具の色も、お部屋全体とマッチしています。 |
ミニバー 豊富な品揃えです。アルコール類は有料ですが、ソフトドリンクは全て無料でした。ビールは缶ではなく瓶でしたがサイズは小瓶で、1本600円。種類は国産2種類でした。 ※yakaiさんからの情報によると、2002年4月からソフトドリンク類も有料になったそうです。 |
鍵 鍵はカードキーでした。 |
景色 もちろん宿泊する部屋の位置によって変わります。私が宿泊した部屋は、大阪・梅田駅方向で、阪急電車が頻繁に行き来していました。部屋は26階以上の高層階なので、どの部屋でも素晴らしい風景が楽しめます。 |
憧れのホテルにあなたもステイしてみませんか。 |