グランドハイアット東京
− グランドルーム 宿泊記 (2003年7月宿泊) −
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ここ数ヶ月、テレビや雑誌で賑わいをみせている六本木ヒルズ。六本木ヒルズは皆様ご存知の通りのレストラン、ショップ、ホテル、映画館等のある「職・住・遊・学・憩」が融合した街なのであります。この六本木ヒルズの一角に国内2番目となるグランドハイアット東京がオープンしたのは2003年4月のこと。福岡でグランドハイアットの素晴らしさを既に体験しているEVA-CHINは大変興味を持っていた事は言うまでも無く、オープンしてから度々宿泊を狙っていたのでありました。しかしながら六本木ヒルズの来街者数は半端な数ではなく、ホテルを含めて混雑した状態を思い浮かべるとなかなか決断が付かなかったのであります。事実、六本木ヒルズはオープン後1ヶ月での来街者数は約635万人。6月19日には1000万人を突破し、土休日では約20万人、平日でも10万人を超える盛況ぶりなのであります。
オペレーター 「恐れ入りますが、カード番号をお伺いしてもよろしいでしょか?」
確かに直前キャンセルされた場合のデポジット用だと思われますが、予約の際にカード番号を電話で聞かれたのは実は初めてなのであります。さすがは外資系と申しましょうか。宿泊履歴が無いので当たり前な話かもしれませんが、声からして怪しいEVA-CHINですので当然の成行きかも知れません。(笑) 宿泊日当日、今にも雨が降りそうなどんよりとした雲の下EVA-CHINは都営地下鉄大江戸線に乗って六本木駅に到着致しました。ちなみにEVA-CHINが六本木駅を利用したのは初めての事で、当然の事ながら右も左も分からないのであります。都営大江戸線は地下鉄の中でも最も遅く開通した地下鉄のため駅は地下深くに造られており、地上に出るまでには何本ものエスカレータを乗り継いで行かなくてはなりません。 さてさて、六本木駅のホームに立ったEVA-CHIN。勝手ながら六本木駅の利用者の大半は六本木ヒルズへ行くであろうと考えるのは自然な流れでございまして、EVA-CHINはダラダラと人の流れに合わせて歩いていったのであります。しかし地上へ出てみますとEVA-CHINの目の前に現れた光景は六本木ヒルズではなく、首都高速道路と真下に走る道路なのでありました。いやはや、人の流れも既に右左と動きどちらに進めば良いのか分からないのであります。EVA-CHINが後を追ってしまった集団は、ほぼ全員が揃って初めての六本木だったらしく皆様揃って困惑した顔をしておりました。そうなるとEVA-CHINはお得意の動物的直感で行動してしまうのですが、これがまた大失敗(笑)。絶対目立つはずの森タワーは周囲の雑居ビルで阻まれて全く見つけることが出来ず、途中途中にある小道からの景色で探すしかないのであります。結果、道を誤ったと気づくまでに10分近くもかかり、「六本木ヒルズはまるで迷路のようだ」と言う以前に「六本木周辺はまるで迷路のようだ」となってしまったEVA-CHINには、これからの先の六本木ヒルズに対し大いに不安を募った事は言うまでも無いのであります。ところでこの六本木ヒルズは都営大江戸線・営団日比谷線共に六本木駅があるのではございますが、営団日比谷線経由の方が断然便利になっておりまして、改札口から地下通路で六本木ヒルズに直接つながっております。都営大江戸線の場合は都営と営団の関係で地下部分を共有することが出来ないため、六本木ヒルズの手前で一度外に出なければならないようなのでありました。
EVA-CHINがホテルへと歩いた通路は六本木ヒルズ内の連絡通路でありました。ホテルの入口には自動ドアが設けられており、扉が開いたその先にロビーが広がっているのかと思ったのですが、実際はホテルの駐車場エントランス前につながっていたのであります。グランドハイアット東京は構造的に面白く出来ており、フロントを中心にして六本木ヒルズ内駐車場方向(内側)と六本木ヒルズ「けやき坂」方向(外側)に同規模のエントランスを持っているのであります。人の流れはほぼ同規模のようですが、全体的には場所柄仕方がないことかも知れませんが、沢山の人々でロビー内は賑わっておりソファーはほぼ満席状態。利用者の行き来も実に頻繁なのであります。ロビーも混んでおりますが同様にフロントも混んでおりました。EVA-CHINが到着した夕方頃は正にピークの様でございまして、4つあるカウンターはフル回転しておりました。しばらくその様子を眺めつつ空きが来るまで見つめていたのですが、その瞬間が果たしてくるのでしょうか(笑)。これほど忙しそうなフロントも実に久しぶりなのであります。
しかしながら、しばらくすると客足が一瞬途切れました。その瞬間を利用してEVA-CHINはチェックインをお願いします。
EVA-CHIN : 「EVA-CHINと申しますが・・・」
カウンターで対応して頂いたのは女性の方でした。フロントではテケテケと情報を確認します。名前と宿泊数、部屋タイプ、禁煙ルームを確認すると・・・
フロント : 「お支払方法はいかがされますでしょうか?」
おっと、いきなり支払方法を聞いてきました。普通順番的に考えればレジストレーションカードの記入の方が先だと思うのですが・・
EVA-CHIN : 「カードでお願いします。」
EVA-CHINは迷いもせずにカードを差し出しました。カード処理が終わるとレジストレーションの記入に移行し、新聞のリクエスト、チェックアウトタイム等の確認をしていきます。
フロント : 「それでは、お部屋にご案内いたします。」
頻繁にチェックイン業務を行っていた割にはゲストを待たせずにお部屋への案内ができれば立派です。フロントは「お願いします」とベルに声を掛け、EVA-CHINは声を掛けられたベルを見てみます。すると・・・・
ベル : 「ご案内する準備が整うまでお待ち下さい。」
やっぱりねー。しかし周囲を見回してみますとソファは全て埋まっておりました。仕方がないので近くにあった壁に寄りかかりながら時を待ったのであります。相変わらずカウンターには次々とチェックインをするゲストが現れ、これではベルの数が足りなくなるのも納得してしまうのであります。ポケ〜と壁に寄りかかりながら待つこと暫し・・・・すると、フロントでチェックイン手続きをしてくれた女性が近づいて来るが見えました。ひょっとしたら、まだまだ時間が掛かるのかな?
フロント : 「私が引き続きご案内をいたします」
結局ベルの手配もなかなか出来なかった様で、荷物も軽そうなEVA-CHINはフロントの手に委ねられたのでございました(笑)。
フロントの女性に先導されながらエレベーターホールへと進むEVA-CHIN。エレベーターホールには白・黒の2色で塗られた大きな顔を持つオブジェが2つありましたが、このロビーに似合っているか否かは何とも言えず、ハイアットが持つ独特な空間に吸い込まれていくのでありました。エレベータホールの絵柄はどちらかというと日本より中国らしさを感じさせます。このロビー全体の装飾は、洋であって和であって、更には中でもある感じなのであります。客室へのエレベーターは全部で6基あり、更にエレベータにはちょっとした装備がありました。
フロント : 「セキュリティ機能が付いていまして、23時以降はカードを差込んでからボタンを押してください。」
エレベーターの操作盤にはカード挿入口があり、23時以降にエレベータ利用の際には客室のカードが必要とのことです。要領は客室ドアのキー操作と同じで、カードを差込み緑色のランプが付いてから階数を押す仕組みになっております。
EVA-CHIN : ( でも、23時以降ではこれを利用する機会なんて無さそうだなぁ )
と思った瞬間、本日の宿泊となる階に到着。何と5階でありました。5階にはスパ&フィットネス「NAGOMI」がある階で客室があるとは思いませんでしたが、この階は森タワー側が「NAGOMI」で反対側が客室で構成されています。特に情報の引出をされそうな会話もなく、EVA-CHINは案内してくれる女性の後について歩いていきました。お部屋は割と奥の方でありましたが、ロビーにしても客室階の廊下にしても、このホテルは実に外人をよく見ます。
フロント : 「お部屋はこちらになります。」
お部屋の扉を開けた瞬間、EVA-CHINの目の前にはフローリングの床が目に入りました。デザインはなかなか凝っていて素敵だなと思いながら進んでいくと、EVA-CHINの視界には2つのお部屋が見えたのであります。
EVA-CHIN : ( あれれ?スイートルームけ? )
しかしこれは明らかにEVA-CHINの見間違いなのであります。片方は本物のベッドルーム、もう一つの部屋は、鏡に映ったベッドルームなのでありました(笑)。それにしても鏡を置く位置が実に見事です。これに騙された方も結構多いのではないでしょうか。
フロント : 「お部屋のご案内はいかがされますか?」 EVA-CHIN : 「お願いします。」
とにかく最新のホテルですので、今回は部屋の案内をお願いすることにしました。
フロント : 「カーテンは電動式になっておりまして操作は・・・・・ 」
と、お部屋のあらゆる所を説明して貰いました。なるほど、聞けば気付かないと思われる所もちゃんと説明してくれるので、最新の設備を持ったホテルでのお部屋案内は実に有意義な情報収集となります。一通りの説明が終わった時・・・
EVA-CHIN : 「ターンダウンは特に無いのですか?」 フロント : 「ございます。17時から18時頃にお部屋へお伺いすると思います」
説明に触れられてなかったので念のために聞いてみたのですが、やはりこのクラスのホテルになるとターンダウンは必ずあるものなのですね。今回もターンダウンが夕食時に重なることを狙って、メトロハットで見かけた和幸へ行こ〜っと!! |
ベッドルーム 今回利用したお部屋は広さ42平米のグランドルーム・ダブル。グランドハイアット東京では標準的なお部屋です。ハイアットらしいシャープなデザインのこのタイプのお部屋にも、最新機器が装備されております。 |
ベッド シモンズ社と共同開発したベッドは純白に見えますが、正確にはクリーム色したエジプト綿のリネンにくるまれており、肌触りはとても良かったです。ベッドのマットレスは割りと硬めですが、点で支えられている感じでとても寝心地感は良好。枕の硬さは一般的です。 |
ナイトテーブル お部屋にとても似合うナイトテーブル。一見して狭そうに見えますが、テーブルが収納されているので、実際は割と広く使えます。操作は調光可能なベッドサイドランプ、室内灯、読書灯、足元灯の他に、レースカーテンと遮光カーテンの開閉操作が可能になっております。時計は置時計でデジタル方式でした。面白いのは読書等で天井から光が注がれるのですが左右にクロスしております。また、さらにピンポイントな読書等がナイトテーブルから蛇のように伸びておりました。 |
ソファ オットマン(足乗せ)付きのソファは見かけと異なって思った以上にハードな座り心地です。好みの問題かも知れませんが、EVA-CHINは柔らかい方が好きです。 |
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ライティング・デスク ライティングデスクのデザインは真四角ではなく少し変形した台形の形で、テレビ台から繋がっております。デスクには高速インターネットに対応したLANコネクタと電源ソケットが用意されており、引出にはパソコンを使用する為の備品(LANケーブル・延長コード・変圧器)が入っておりました。デスクのイスの座り心地は堅く、書き物をするには丁度良いです。 |
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テレビ テレビはシャープ製のアクオスで30型液晶ワイドテレビでした。チャンネル数は一般・BSチャンネルで32チャンネル。他にはホテルチャンネル、有料チャンネル、ラジオ、BGMに対応しておりましたが、その内ホテルチャンネルの2チャンネルでも映画をやっていました。テレビの右に見えるシルバーの箱はソニー製のDVD・CDプレイヤー。ソフトの貸出も行っているとの事です。テレビからの音質はとても良く、ライティングデスク下にあるスピーカーを見たところBOSE製でした。かなりハイクラスな環境を全客室に整えられており、EVA-CHINを知る限りこの環境を越えた装備を全客室に持っているホテルは、42型プラズマディスプレイを持つフォーシーズンズホテル丸の内東京くらいです。 |
ミニバー ミニバーは豊富に揃えられており、EVA-CHINが基準にしている缶ビール(350ml)の値段は国産で650円、輸入ビールで700円になっており、国産2種と輸入2種が置かれておりました。お茶セットは煎茶、焙じ茶、紅茶4種(イングリッシュブレックファースト、オレンジペコ・ペパーミントリーブス・エジプトカモマイル)、インスタントコーヒーです。ちなみにミニバーの最高値はシャンパンで4500円でした。 |
キー キーはカードキーを採用しており、デザインは写真のように格好良いです。客室用エレベータはセキュリティ付きで23時以降はこのカードを使って操作する必要性があります。 |
スリッパ スリッパはタオル地スリッパでしたが、デザインは写真の様に純白ではなく模様付きです。 |
浴衣 グランドハイアット東京ではパジャマではなく浴衣を採用していました。よく見てみるとスリッパと同じ柄かな?右側にある袋はランドリー用の袋と、シューシャイン(靴磨き)サービス用の袋です。 |
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入口 部屋の入口はフローリングになっており、とても心が和みます。ミニバーの対面には床から天井まである鏡が取り付けられ、右の写真のように角度によっては2部屋有るような錯覚をしてしまいます。 |
カーテン 遮光・レースカーテンはベッドサイドにあるナイトテーブルからそれぞれ独立して操作が出来るようになっております。写真奥(濃い色)が遮光、手前(薄い色)がレースカーテンになっており上下に作動します。窓は直角三角形の様な形で出窓になっており、写真の様に2面の窓にカーテンがあります。 |
景色 宿泊は5階の渋谷方向ですが、はっきり言って地味です。反対側の景色も森タワーに遮られてますし、このホテルで景色はあまり期待しない方が良いかも知れません。 |
憧れのホテルにあなたもステイしてみませんか。 |