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セルリアンタワー東急ホテル

- デラックスシングル 宿泊記  (2001年10月宿泊) - 

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「若者の街」というイメージが強い渋谷。JR、営団、東急、京王などが乗り入れるビックターミナルの割には駅が狭く、街全体も何処か凝縮された感じを受けます。ファッションや飲食系の色濃いお店が充実し若者の姿が目立つこの街は、24時間、人が消えることはありません。そんな渋谷に2001年5月、新たなスポットが誕生いたしました。渋谷で誰もが見上げてしまうほどのカリスマ性を持つ優美な40階建てのビル。ここが、今回宿泊するセルリアンタワー東急ホテルなのであります。

今回の宿泊は、初めて「一休.COM」の予約で行いました。一休.COMは高級ホテル予約専門サイトで手続きも簡単に済ますことが出来、充実した品揃えを誇ります。時々一休.COMが提供する激安価格もありますので、是非利用してみて下さいね。さてさて、今回の予約内容ですが、珍しく「シングル」を設定してみました。と言っても、セルリアンのシングルとは、他のホテルのシングルとは一緒に出来ない魅力があります。「広い」のです。予約画面上の部屋の広さは31平方メートルとの案内がありました。さすがのEVA-CHINもこれには引きつけられてしまい、通常では滅多に行わないシングルを予約してしまったのであります。

宿泊日当日の天候は雨。午前中は曇り空だった東京地方も、午後からポツポツと降り出し割と強くなっていきます。面白いことにEVA-CHINは、ホテルに宿泊する当日では傘を差したことがありません。ホテルに着く直前に降り始めたり、チェックアウト後に降り始めたりしたことはありましたが、傘を差しながらホテルに到着というのは今回が初めてなのです。何しろ、荷物を多くすることは好きではないEVA-CHIN。雪や小雨程度では差しません。と言うより、持ち歩きませんと言う方が正確な表現なのでしょうか。

さすがに「傘を持たなければ変な人」という降り方なので、今回は傘を持ちながら営団地下鉄銀座線で渋谷駅に到着しました。銀座線渋谷駅は東急デパートの3階にホームがある不思議な駅で、この風景は昔(EVA-CHINの記憶上)から変わりません。銀座線渋谷駅降車専用ホームに到着し、人の波にもまれながら改札口を出ます。そのまま波に流され何とか地表に降り立ったものの、「ココは何処?」状態。お隣の千葉県人でありながら、何とも情けない話なのでありました。

南口方向は知っていたので、とにかくJRの改札口を探してみます。その前に空を見上げていれば一目で分かるビルなのに、多くの人をかき分けながら進むことに慣れないEVA-CHINには至難の業。何せ、止まるだけでも人の迷惑になりそうな過密ぶりで、「怖いよ〜」と思いながら渋谷駅構内をうろつき回るのでした。← おバカ?

こんなEVA-CHINでもさすがに余裕が出始め、空を見上げてホテルの位置を確認しました。渋谷駅から歩いても2分程度の距離にありそうですが、地下道は特に無いようです。歩道橋を利用しながらホテルにアプローチを開始、程なくして念願のホテルが入居するセルリアンタワーの入口に到着したのでありました。

セルリアンタワーは、平坦の様で坂の多い東京を特徴付けるような坂の途中に建っています。渋谷駅から歩いて建物の端に達した時ホテルの看板が目に留まり、ここがホテルであることを確認します。エスカレータが設置されどうやら上の階がエントランスになっているようなので、早速エスカレータで登りました。しかし登り着いた所にあるエントランスは、回転ドアが一つあるだけの物寂しいエントランス。ドアマンの姿は見られないことから、ここはメインエントランスではない事に気付きました。しかし雨も降っている事だし傘入れがあったので、ここから入ることにしました。

エントランスから入るとホテルらしい通路があり、何とも高級を漂わせるショップが入居しています。その奥では一気に視界が開け、かなりお洒落なロビー空間が広がっていました。さすがに最近オープンしたホテルだけあって人の数は想像以上です。雨が手伝ってかラウンジやロビーのソファは既に人で埋まっており、行き交う人の数も半端ではありません。ロビーで立ってみるとメインエントランスが目に付きました。割と可愛いロータリーがある程度の大きさでしたが、その先に道路が見えます。「はて!?」。EVA-CHINはエスカレータで登ってロビーへと来たことを思いだし、恐ろしい傾斜の道路沿いにホテルがあることを改めて実感させてくれます。ちなみにここのロビーは1階に位置づけられており、駐車場を含めて地下4階まであるようです。

これだけロビーに人がいるにも関わらず、フロントに先客は誰も居ませんでした。これならスムーズにチェックインが出来そうです。一番近いカウンターの前に行き、チェックインをお願いします。対応してくれたのは、可愛らしい女性でした。名前を告げるとテキパキと無駄の無い動きをみせてくれます。

フロント : 「よろしかったら、これをどうぞ」

差し出してくれたのはタオルでした。よく自分を見てみれば、服が雨に濡れています。

ベル   : 「荷物をお持ちいたします」

まぁ、何とも至れり尽くせりの対応です。

ベルはEVA-CHINの荷物を持って後ろで控えました。

さて、そのままチェックインが完了するのでしょうか。

フロント   : 「お支払い方法は、いかがされますでしょうか?」

EVA-CHIN : ( やっぱり、デポジットか・・(T.T) )

でも、最近はデポジットをされるのも慣れてきました。心強い見方のクレジットカードが、EVA-CHINを守ってくれます(危ない考え方だな)。そして、チェックインが完了して本日の階数は21階と決まり、フロントからベルにキーが渡されました。

ベル       : 「それでは、ご案内いたします」

EVA-CHIN : 「お願いします。」

ここまでは普通の会話ですが、この後が妙でした。

ベル      : 「お荷物はどちらでしょうか?」

EVA-CHIN : 「えっ!?」

EVA-CHINも一瞬で現在の情況を把握します。どうやらキーを預かったベルは、荷物を持ってくれているベルとは別人のようです。肝心な荷物を持ってくれているベルは、一歩下がった所にちょこんとおりました。本来ならベル同士で意志疎通を図って欲しい感じもしますが、EVA-CHINが「これ」と別のベルが持っている荷物を自ら指示します。結局お部屋の案内は、荷物を持ってくれていたベルが案内してくれることになりましたが、ホテルの中でベルのお客争奪戦があるのでしょうか。EVA-CHINの外見は、決して気前の良い紳士(←おいおい)には見えず、争奪する価値は一文もありませんけど・・・ね。

しかしお部屋へ案内してくれたベルは、何とも物静かな人でした。エレベータの中では終始無言。エレベータが宿泊階に到着しても右か左か案内せず(ベルより先にエレベーターから降りても、どっちに行って良いか分からない。幸い、片側は壁でしたけど)、非常口の位置とカードキーの使い方のみの形式的なものしかしてくれません。EVA-CHINもどう切り出して良いものか分からず、適当でも良いから、EVA-CHINを和ませて欲しかった感じでした。

お部屋に到着し、早速扉をオープン。「これがシングル!?」と思うほど、かなり広い設計です。恐らく事前情報通りの推定31平米はあるでしょう。温かみのある木をふんだんに取り入れながらも、洋室らしさを維持している所はさすがです。そして、最初に目が行った所はベッドでした。ベッドカバーは無く、EVA-CHINが大好きな真っ白なベッドです(正確に言うと、羽毛はクリーム色)。そのベッドの広さもセミダブルではなく、正規のダブルベッドを使用しているようでした。横幅の推定は160センチ、EVA-CHINが両腕を伸ばしても届かず、枕を立て最前にクッションを置くなどしており、シンプルな色使いの中にもお洒落感覚は十分出ています。ソファは足乗せ付の楽チンタイプで、ココにもベッドと同じクッションが置かれていました。新規でオープンしたホテルで、さすがと思われるモノにテレビがあります。やはり最新式のテレビで型番から推定すると大きさは25インチ、音質は極めて良く、テレビのサイドには「DOME SOUND SYSTEM」と何か凄そうな文字が書かれていました。面白いことにテレビはライティングデスクの延長上に置かれています。ライティングデスクは極めて横長の家具でテレビ台の役目も果たし、ファックスも並んで置いてあります。尚ファックスは送信・受信の他に、コピー、プリンターの役目も果たすマルチタイプ。デスクにはモジュラージャックや電源の他に、「CAT5」と書かれた差込口まで用意されていました(CAT5 :カテゴリ5の100Mbpsのインターネット接続用LANポート )。

気になる風景ですが、東京らしさを一番感じることが出来る渋谷駅方向でした。真下に首都高速3号線が走ってますが音は全く気になりません。視界の中で一番目立つビルは、東急インチェーングループのエクセル渋谷東急。セルリアンタワー東急が出来るまでは、このホテルが渋谷の旗艦になっていたようです。サンシャイン、新宿高層ビル、東京タワーまで見えるポジション。21階からでも充分な景色が広がるので、高層階はさぞかし素晴らしい眺めに違いありません。


ベッドルーム

シングルルームとは思えない程の広さでとてもゆとりある空間を持っています。お部屋は全体的に落ち着いた家具でまとめられ、クローゼット付近では木製のドアや壁が目立ち、とても温かみのあるお部屋です。


ベッド

シングルとは思えない程とても大きなベッドでした。通常では十分ダブルとして通用する大きさで、EVA-CHINなら縦・横・斜めでも寝ることが出来ます。枕は硬めと柔らかめの二つが用意され、羽毛は軽くて清潔感があり、とっても寝心地がいいです。


ナイトテーブル

ベッドサイドは割とシンプルな家具で、下にある引き出しは金庫になっています。操作はアラームと照明のみでした。


ソファ

足乗せ(オットマン)付きの楽ちんソファで、ベッドと同じクッションが乗っていました。座り心地は割と堅めでしたが、シンプルでも体にとてもフィットします。


ライティングデスク

とてもワイドなライティングデスクで、延長上にテレビとファックスが乗っていました。ライティングデスクにはホテルの情報が満載なので、一通り目を通すことをオススメします。尚、電源やモジュラージャック、CAT5の差込口が完備していたり、ソーイングセットが引出しに入っています。

  

テレビは最新式で25インチ、向きも自由に変えることが出来、音質やリモコンの操作性はとても良いです。ファックスはコピー・プリンターの機能も搭載し、送信350円/分+通信費、受信250円/分、コピー100円/枚、プリンター100円/枚となっています。


  

ミニバー

品数はちょっと少ないかも知れません。基準としているビールは1本(350ml)で550円、アサヒスーパードライ、キリンラガーが各2本ずつ有ります。お茶セットはウィスキーと共に引き出しの中にあり、引き出しを閉めるとテーブルの上はポットだけになるので、かなりすっきりします。


ナイトシャツ

浴衣ではなく、ナイトシャツでした。ちなみにテレビの下の引き出しに入っています。


スリッパ

残念ながら、EVA-CHINの好きなお持ち帰り可能の白いスリッパではありませんでした。


カードキー

部屋の鍵は、現在主流のカードキーです。肝心の写真裏面のデザインですが・・・え〜・・記憶がなく・・どんなデザインだったかなー。我ながら、忘却力は天下一品。


景色

セルリアンタワーは40階建てで宿泊は21階、丁度真ん中の高さです。方向は渋谷駅方向で、一番東京らしさを感じる景色だと思います。真ん中のビルが、エクセル渋谷東急。その後方に新宿の高層ビル群が広がっています。写真が切れてしまいましたが、右端に東京タワーも見ることが出来ました。


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